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先人の教訓・津波の来なかった「浪分神社」 [東北発【宮城県】]

仙台市若林区霞目(かすみのめ)に、「浪分(なみわけ)神社」という神社があります。

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過去の大津波の際、「白馬にまたがった海の神が現れ、襲い来る津波を南北二つに分けて鎮めた」との言い伝えがあり、東日本大震災の津波もこの神社の手前までは押し寄せたもののここまでは来ませんでした。

住宅街の中にある小さな神社ですが、津波の浸水域との境目に建てられており、「東北地方で発生した大津波の教訓を伝える神社」として注目を集めています。


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残念ながら、長い年月の中で「この神社より海側に家を建てるな」という教訓は途絶えてしまったようですが、また大地震や大津波が襲ってくるかもしれない数百年後まで、そしてその後もずっと、この神社の教訓は語り継いでいかなければなりませんね。


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ぐす

人間は自然に逆らって生きてきたのですね。。。

by ぐす (2013-06-29 23:45) 

なおじん

書籍の名前は忘れましたが本屋さんで津波が到達した「浸水線」ギリギリに神社が多いと言う本が有りました。

荒木飛呂彦先生の「バオー来訪者」で霞の目博士と言うキャラが居るのですが、こちらの地名からでしょうか?
by なおじん (2013-06-30 19:33) 

のり

こちらも津波被害あった場所なのに地震後、
色んなお店出来ちゃって呆れてます。

津波の影響で土地価格が下がった影響かなと推測してますが、
大企業のお店が出来るんだから安心だと勘違いする人が多そうで
心配してます。




by のり (2013-07-01 21:41) 

ガッキー

☆ぐすさん 
数百年に一度では、なかなか語り継いでいくことも難しいのかもしれません。だからこそ、何か形として残しておきたいですよね。
by ガッキー (2013-07-02 00:06) 

ガッキー

☆なおじんさん 
私も新聞で「浸水線ギリギリに神社が多い」という記事を読みました。
もともと海沿いにあった神社を、津波が来た後に浸水線まで移転したのではないかという説もあるようですが、そうだったとしても津波を後世に伝える役目は果たせますね。

荒木飛呂彦先生は仙台出身ですから、間違いなくそうだと思います。
by ガッキー (2013-07-02 00:10) 

ガッキー

☆のりさん 
私も仙台空港の1階部分が津波で浸水したのを見て、今後は内陸に移転させなきゃダメだろ…と思いましたが、結局元の場所で再開となりました。まあ空港の場合は簡単に作れないですけどね。

津波の来たエリアにあまり店は建ててほしくないですが、建てるのであれば、すぐ高い所へ避難できるようにだけはしておいてほしいです。
by ガッキー (2013-07-02 00:16) 

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