はっと汁（2010年の蔵出し記事）

宮城県登米地方の郷土料理に、小麦粉を練って薄くのばした「はっと」があります。
この「はっと」を醤油仕立ての汁に入れて茹であげたのが「はっと汁」です。

仙台市内では、宮城野区扇町の国道45号沿いにある「登米庵」で食べることができます。
2010年11月にここで「はっと定食」を食べました。（当時は1000円）

「はっと汁」を拡大


「はっと」を箸上げ


店内には「登米市の郷土料理『はっと』の由来」が書かれていました。


もともと米の代用食として食べられていた『はっと』でしたが、よりおいしく工夫されていきました。これを食べた殿様が「このままでは農家が『はっと』のために小麦造りに精を出して、米作りがおろそかになってしまうのでは」と心配し、食べることを禁止（法度）したのです。それ以来『法度(はっと)』と呼ばれるようになりました。

はっと汁のダシや具材は、地域や家庭によってもさまざまです。
自分の好みに合うはっと汁に出会えたらうれしいですね。