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【世の中の矛盾シリーズ②】苦労はさせたくないけど、挫折はしてほしい? [雑記]

天才肌の一流スポーツ選手は、指導者になると苦労することも多いようです。

自分には簡単にできてしまったことがなかなかうまくできない人に対し、どうすればうまくできるかを説明するのに苦労する場合が多いからです。「なぜできないのか理解できないから、その解決策を示してあげられない」というわけです。

逆に、なかなかうまくできず、苦労を重ねてようやくできるようになった人は、どうすればうまくできるのか、そしてこうすると失敗するという経験をたくさんしてきているので、指導する際の「引き出し」をたくさん持っているため、その人に合わせた教え方ができるというわけです。

これはスポーツだけでなく、仕事にも通じるところがあります。

私は若い頃は物覚えも悪く、仕事が一人前にできるようになるまでかなり年数がかかりましたが、そのおかげで今では後輩の指導や、トラブルを解決させることが得意になりました。とにかくいろいろな経験や失敗をしたので、「こういう場合はこう対応すればいい」という「引き出し」をいっぱい持ち合わせることができたからです。

そんな私も20代の頃はなかなか仕事のスキルが上がらず、仕事を楽しいとも思えなくて、あまり自分にも自信が持てず、職場でも「仕事ができない人」と思われていてどこか居心地も悪かったです。

部下や後輩にこういう苦労はあまりさせたくありませんが、すぐに解決策を教えてあげたのでは、自分で考えて解決策を導き出すというスキルが身につきません。自分が味わった苦労を味わわせないようにした結果、逆境に弱くなってしまったということもあります。

ラジオのテレフォン人生相談で印象に残った言葉があります。
「挫折を経験しないと、人間の幅は広がらない」

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