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生い立ちの告白 (続編)

今日も、昨日に引き続き私の生い立ち(主に両親の事になりますが)について書きたいと思います。
今回は、中学校卒業以降の話です。


中学を卒業した直後の春休み、私を含めた仲良し4人組(全員男です)は、山梨・長野に泊まりで卒業旅行に行く事にしました。
その話を両親にしてみたら…

父 「中学校からもらった『春休みの手引き』に、『友人同士の外泊は禁止』って書いてあるからなぁ… 認めるわけにはいかんな。ホントは行かせてやりたいんだけどな。」
私 「でも一緒に行く友達三人はみんな親から了解もらってたよ」
父 「それは友達の親がバカなんだよ!じゃあ中学の時の担任の先生に電話してみて、了解もらえれば行くのを許してやるよ!」

結局、どうしてもその旅行に行きたかった私は生まれて初めて親の言うことを聞かずに、勝手に旅行に行く事にしました。
この時は、父よりも母のほうが怒っていました。
旅行に出かける時、意外にも父は玄関まで来て「気をつけて行ってこいよ」と言ってくれましたが、母は見送りに来てくれないどころか旅行から帰ってきた後も、1週間口をきいてくれませんでした…

私の、少し人より遅くて長い反抗期が始まったのは、この一件以降だったような気がします。


さて、話は変わりますが、私は大学3年の頃まで、初対面の女性に話しかける事がものすごく苦手でした。
そんな私を変えてくれたのは、大学3年の時に友人が紹介してくれたアルバイトでした。
これは国立競技場での場内案内の仕事です。男女ペアで各ゲートに配置されるのですが、開場しても試合開始直前まで指定席のお客さんは来ません。最初のうちはかなり暇なのです。そこで会話がないのはなんか気まずいな…と思って自分から積極的に話しかけるようにしたら、人見知りが克服できたんですよね。
このバイトをしていなかったら、今の自分はありません。本当に、このバイトを紹介してくれた友人には感謝しています。
なお、このバイトは持ち場にもよりますが、Jリーグの試合が見れるという楽しみもありました。

ところが、私の父は「サッカーの試合を見るためにこのバイトに行っている」と思っていたようで、「本来ならバイトなどせずに勉強に打ちこんでほしいが、バイトもやる以上は真面目にやってほしい」と思っていた父には面白くなかったようです。

そんなある日、私がこのバイトに出かけていた時、友人が我が家に電話をかけてきました。
(この頃は携帯はまだ無かったので、友達と連絡を取る手段は家の電話だけでした)

友人 「○○と申しますが…△△君(←私の下の名前)いますか?」
父  「バカなバイトに行ってるのでいません(怒)」

後日、友人からこの電話のやり取りの話を聞きました。私の父はかなり怒っていて怖かったそうです。

これを聞いた時は、ホントに腹が立ちました。このバイトのおかげで今の自分があるのに…
この父の発言は、いまだに許せません。


私の父は頑固で、自分がこうだと思った事に関しては周りから何を言われても絶対に曲げません。全く聞く耳を持たないのです。だから、私はこれに関して父には何も言わなかったですし、今後も何も言うつもりはありません。

高校の頃、父と口論になり、殴り合い寸前になった父と私を母が必死で止めに入った事もありました。母にもう辛い思いはさせたくないので、今はいくら屈辱的な事を言われても、黙って耐えるようにしています。(いまだに実家に帰ると父には説教されるんですよ)


頑固な父のエピソードを一つ。
大学に入ってから、私は車の免許を取ったのですが、我が家には昔からずっと車がありませんでした。運転の練習をしないと、ペーパードライバーになってしまう…と思った私は、就職したら出世払いで返すから、車を買う金を貸してもらえないか父に相談してみました。
やっぱりダメでした。
「車というのは社会人になってから金を貯めて買った人が乗るものであって、学生の分際で乗るなんて生意気だ」
というのがその理由でした。
そんな事では間違いなくペーパードライバーになってしまうので、必死で訴えたのですが、もう最終的には「ダメなものはダメだ!」の一言で一蹴されました…


大学を卒業し、社会人になってから私にもついに彼女が出来たのですが、両親はあまりよく思ってはいなかったようです。というのも、「結婚を前提とせずに男女が付き合うこと」がどうも理解に苦しむようで、私はものすごい遊び人だと思われていたようです。
この時の彼女とは遠距離だったため、デート自体がすでに「泊まりの旅行」と化していたので親にはバレバレだったんですよね。
だから、次の彼女とは付き合っている事自体隠し通していました。


就職して3年目の25才の夏、私はついに実家を出て一人暮らしを始めました。
表向きは自立したいからだとか、実家は交通の便が悪いからだと言ってますが、一番の理由は「もうあんな実家には居たくない」というものでした。


中学高校時代の友人からは
「あんな厳しい両親のもとで育ったのに、よく不良にならずにまっとうに育ったね」
って言われます。


あと、私は「一人っ子には見えない」ってよく言われます。
「一人っ子というのは甘やかされて育ったからワガママだ」
と思い込んでる人って結構いるんですよね。
でも私の場合は、兄弟がいる家庭より厳しかったわけですから。


さて、最後に。
そんな父の誕生日は、8月20日です。


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コメント 14

しらたま

お父上はなかなかシュールな誕生日ですね。
ある意味二重の記念日☆ミ
ガッキーさんが一人っ子というのは知らなかったデ━v(´I `*)━ス
しっかりしてるので兄弟いると思ってました・・・

その遺伝子をガッキーさんも受け継いでいるということは、
結婚して娘さんとかができた日には大変なような気がします・・・
by しらたま (2006-03-15 22:50) 

ひびき

一人っ子よりもワガママに育ったひびきです。 一族の中ででも末っ子なので、そのせい(?)としておきましょう。

この御両親がよく一人暮らしを認めてくれましたね。それこそ「自堕落な生活になるに決まっているんだから認めん!!!」って言いそうなんですが… この時も必死に訴えたんでしょうか。 その手口、気になります。私も今一人暮らししたいので(ってお金ないだろっ)

最後のオチ、ちょっと笑っちゃいました。コレは…忘れたくても忘れられない日になってしまいましたね。ある意味運命!?
by ひびき (2006-03-15 23:47) 

fukuyan

もっとすごい反抗期を期待していたのですが、不良にならず、真っ当な人生を歩んでいるところがガッキーさんらしいですね♪
ガッキーさんが父親と同じDNAを受け継いでいるのかどうかはよくわかりませんが、ガッキーさんは意外と自分の考えを曲げない頑固な一面もあるので、親の立場になるとお父さんみたいになるのか、それとも反面教師的に放任主義になるのか興味ありますね☆
by fukuyan (2006-03-16 00:27) 

ガッキー

☆しらたまさん
川嶋あいファンになって、「8月20日は特別な日」と聞いた時はビックリしましたよ。
ちなみに今年の8月20日は東京に行くわけですが、おそらく実家には寄らずにZeppに向かうことになるでしょう。(笑)
遺伝子ですか…
自分は父には似ていないとずっと思っていましたが、どうも「晩婚」の遺伝子は確実に受け継いでいるようです…
by ガッキー (2006-03-16 00:51) 

ガッキー

☆ひびきさん
一人暮らしに関しては全く反対はされませんでしたね。
実家にいる時も、夜遅く帰ってくるといつも怒られていましたが、「友達の家に泊まってくる」と言うと全く怒られませんでした。
なんていうか… 「実家で一緒に住むのならこの家のルールに従え」みたいなところがありましたね。
大学に合格した時も「一人暮らしをさせてくれ」って訴えたのですが、却下されました。大学まで片道2時間もかかったのですが、「定期代は出してやるが一人暮らしの家賃は出せん」ということでした。
それにしても、8月20日はホントに偶然ですよね。(笑)
by ガッキー (2006-03-16 01:01) 

ガッキー

☆fukuyanさん
もうかなり前から私は父を反面教師にしてますよ。(笑)
私は絶対に子供には過干渉にならず、ちゃんと話も聞くつもりです。
ただ、放任主義になり過ぎてしまいそうな気もしているのですが…
このように「絶対に自分の両親のような子供の育て方はしない」とかたくなに決めつけているため、「やっぱり父親に似て頑固だ」ってよく言われてしまいます。(笑)
by ガッキー (2006-03-16 01:08) 

のり

なぜ突然ご両親の話を記事にし始めたのか気になるところですが
興味深く読ませていただきました。
やはり自分と同じ年代だからでしょうか、このくらいの年になると親と自分の距離みたいなものを考えてしまいます。(心の距離感)
うちはガッキーさんの家の様な厳しい家庭ではなかったのですが、ちがった意味で幼少の頃はビクビク過ごしてました…
それがトラウマになってるのかどうなのかはわかりませんが、自分はややこしい人格になってしまいましたね。
でも両親を恨んだりってのはないですね。大好きです。
(ムカついてた時期もありましたが)
最近たまーに家族で揃ったときなんか飲みに行く習慣なんかできたんですけど、昔の話なんかすると、あの時は悪かったと思ってるとか
謝ってきたりするんですよ。(父がね)
なんだか不思議な感覚なんですが、あ~両親であって父も母も一人一人の人間なんだな~って…
なんかこの年になってようやく一人一人の人間同士で話が出来てるんだなって…

あっそれとこれは余談ですが親に素直に「ありがとう」の気持ちを表せるようになったのって、やっぱりあいちゃんのおかげですね♪
by のり (2006-03-16 02:34) 

sao(さつまきりこ)

前半後半と読ませていただいたよ。
色々とガッキーのご両親の事、話に聞いてはいたけれど
ほんとにかなり厳しいしつか・教育だったんだね・・・
私の友達にも同じような子がいるよ。
一人っ子で両親から教育面でかなり期待されて厳しく育ち
今は反発してあまり長く親と接すると疲れるって・・・
ガッキーのご両親も愛情表現が下手だったのかな?
正しい正しくないの基準はないけれど、ガッキーが結婚して
作る家庭は、自分が育った家庭のいい所は真似て、良くない所は
真似ないような家庭を築いてね!
by sao(さつまきりこ) (2006-03-16 11:38) 

ガッキー

☆のりさん
この話は私の周りの親しい人はみんな知っているので (とは言ってもここまで詳しく話したのは今回が初めてですが)、いつかブログでも公開して、皆さんにも知ってほしいなって思ってたんですよね。
私はいまだに親と一緒に酒を飲んだ事はありません。
のりさんが少しうらやましいです。
まだ私は精神的に子供なのかもしれませんね。
それでも、両親には感謝してますよ。
初めて彼女が出来た時は、「私を産んでくれてありがとう」ってホントに思いました。恋愛している時って、とくにそれを強く感じますよね。
ちなみにもう両親ともかなりの年なので、生きてる間に孫の顔を見せたいなって思ってます。これは実現させないと、一生後悔しそうなので…
by ガッキー (2006-03-17 01:28) 

ガッキー

☆sao(さつまきりこ)さん
正直、両親は反面教師にしてる部分が多いね…
自分が結婚して家庭を築いたら、子供にとって「居心地のよい」家にしたいと思ってるよ。反抗期は必ず来るだろうけど、それでも、子供が大きくなっても、仲の良い家族でいられればいいな。とにかく、自分がした辛い思いは、子供にはさせたくないんだよね。
そして、子供に好かれる父親になりたいな。
自分が親をあまり好きでないのにこんな事を言うのはワガママかもしれないけど。
by ガッキー (2006-03-17 01:43) 

ゆっこ

生い立ちの告白を2記事とも読ませていただきました。
実は 私の家も(両親に問題があるわけではなく、祖母に大きな問題があるのですが)、少し複雑な事情が抱えています(>_<)
ここでは説明しきれないのですが、祖母から母へのいじめ、祖母から孫への差別は激しいもので今も続いています。
そのことを考えると本当に悲しくて、絶望的な気持ちになってしまいます…。
それでも今は少し割り切って考えられるようになりましたが、小さい頃は本当に本当に苦しかったです。
隠れて泣いていた時期もありました。
だから、子どもの頃に家庭の中で居心地が悪くて苦しんでいたガッキーさんの気持ちに、すごく共感できるような気がします。
ガッキーさんのご両親は、ガッキーさんを想うがゆえに厳しくなりすぎてしまったのかもしれませんね(涙)
ガッキーさんは本当にすごく大変だったと思いますが、ご両親のことを客観的に捉えられているところが さすがガッキーさんだと思います。
ガッキーさんは絶対に子どもに好かれるお父さんになると思いますよ☆☆
上のsaoさんへの返信の文を読んで、感動してしまいました(≧_≦)
by ゆっこ (2006-03-17 02:19) 

ガッキー

☆ゆっこさん
私は子供を叱る時には、頭ごなしに叱りつけるのではなく、「何故それをやってはいけないのか」という事を理解させるようにしたいですね。
そうしないと、「親に叱られるからやらない」ということになり、親の見ていないところではまた同じ事をしてしまいますからね。
親が厳しすぎると子供は「親に抑えつけられて出来なかった事をいつかやってやる」と思ってしまうわけですが、それは実はあまり意味のない事だったりする場合も多いと思うんですよね。私もそうでしたが、親が厳しすぎると、子供が成長するのが遅いような気がします。
私に子供が出来たら、幼い頃から充実した人生を歩んでほしいと思ってます。
とにかく、「家族全員にとって居心地のよい幸せな家庭」を築きたいですね。
by ガッキー (2006-03-18 00:14) 

ときえもん

がっきーさんこんばんわ!

そうそう!よく考えたら全部対談で聞いてました・・・最後のオチまでね!
普通ここまで締め付けられたらグレそうなものですが・・・グレなかったと
ろがガッキーさんらいしいですね!

でもある程度の締め付けは必要だと思います。今の子供がいい例です
よね!やりすぎなところは否めませんが、ガッキーさんのことを思ってこ
そ・・・ってことですよね!きっと・・・

親ってなってみないとわからないんでしょうね...。
by ときえもん (2006-03-18 00:55) 

ガッキー

☆ときえもんさん
両親にとっては、私はグレていることになってるかもしれませんね。
彼女がいるだけで「遊び人」なわけですから。(笑)

>ある程度の締め付け
これって難しいですよね… 加減が。
厳しすぎても良くないし、甘すぎても良くないし…
私もそろそろ結婚して子供を作らないとダメですね。
あまりにも子供と年が離れてしまうと、世代のギャップが大きすぎて、私の父のように子供の気持ちを理解できない父親になってしまう危険性もあるので…
まあそれは何とか「かなり年下の奥さん」に世代のギャップを埋めてもらうことにしましょう。(笑)
by ガッキー (2006-03-18 01:57) 

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