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震災遺構 旧荒浜小学校 [東北発【宮城県】]

9/24は、仙台市若林区荒浜にある東日本大震災の震災遺構「仙台市立荒浜小学校」に行ってきました。
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昨年4月に開館した、入場無料の震災遺構です。
荒浜小は現在は閉校しているので、「旧荒浜小学校」という呼び方をする場合が多く、最寄りのバス停も「旧荒浜小学校前」となっています。

津波の高さは約10mで、校舎の2階まで到達しました。
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上の写真の赤枠で囲っている赤い線のところが、校舎2階ベランダに設置されている津波到達地点です。
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津波で倒壊した、校舎の海側の2階ベランダ壁と鉄柵
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館内では展示や映像を見ることができます。

荒浜小では普段から、津波を想定して体育館ではなく校舎の上の階に避難するよう訓練していたそうですが、訓練で想定していたのは高さ1~2mの津波で、東日本大震災では高さ6mの津波が来るということで、屋上に避難したそうです。

校舎屋上から海のほうを見ると、ほぼ一面雑草で緑になっていますが、震災前はここに住宅が建ち並んでいました。
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震災前は荒浜地区に800世帯ありましたが、今後はもう人が住む家は建ちません。震災後、住民が新たな場所で家を建てるための資金にしてもらうため、仙台市が住民に対して土地を買い取る提案を行った結果、すべての住民が買い取りに了承し、もうこの土地には住まないと決めたからです。

旧荒浜小は海から約700mのところにありますが、「こんな海の近くにあったのか…」と思いました。今考えると怖い気がします。

1000年後には再び大きな震災が来る可能性がありますが、その時まで旧荒浜小が震災の脅威を伝える役割を果たしてくれることを願うばかりです。

この日、たまたまバスツアーの団体と同じタイミングになったため、運よくガイドの方の案内を聞くことができましたが、やはり震災遺構を訪問する際は、ガイドの方の案内は是非聞きたいと思いました。


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