SSブログ

【世の中の矛盾シリーズ②】苦労はさせたくないけど、挫折はしてほしい? [雑記]

天才肌の一流スポーツ選手は、指導者になると苦労することも多いようです。

自分には簡単にできてしまったことがなかなかうまくできない人に対し、どうすればうまくできるかを説明するのに苦労する場合が多いからです。「なぜできないのか理解できないから、その解決策を示してあげられない」というわけです。

逆に、なかなかうまくできず、苦労を重ねてようやくできるようになった人は、どうすればうまくできるのか、そしてこうすると失敗するという経験をたくさんしてきているので、指導する際の「引き出し」をたくさん持っているため、その人に合わせた教え方ができるというわけです。

これはスポーツだけでなく、仕事にも通じるところがあります。

私は若い頃は物覚えも悪く、仕事が一人前にできるようになるまでかなり年数がかかりましたが、そのおかげで今では後輩の指導や、トラブルを解決させることが得意になりました。とにかくいろいろな経験や失敗をしたので、「こういう場合はこう対応すればいい」という「引き出し」をいっぱい持ち合わせることができたからです。

そんな私も20代の頃はなかなか仕事のスキルが上がらず、仕事を楽しいとも思えなくて、あまり自分にも自信が持てず、職場でも「仕事ができない人」と思われていてどこか居心地も悪かったです。

部下や後輩にこういう苦労はあまりさせたくありませんが、すぐに解決策を教えてあげたのでは、自分で考えて解決策を導き出すというスキルが身につきません。自分が味わった苦労を味わわせないようにした結果、逆境に弱くなってしまったということもあります。

ラジオのテレフォン人生相談で印象に残った言葉があります。
「挫折を経験しないと、人間の幅は広がらない」

確かに、人生経験が豊富な人ほど、包容力があったりしますからね。私が若い頃は、人から何か相談されるようなことは全くなかったので、いろんな人から相談を受ける友人をうらやましく思ったこともありました。

でも、「挫折を経験したから逆境に強くなり、人間の幅も広がった」人と「挫折を経験していないから逆境に弱く、人間の幅も広がっていないけれども、順風満帆で充実した人生を送っている」人では、果たしてどちらが幸せなんだろうか?と、時々考えてしまいます。

ただ、若い頃に苦労をしてなくても(トラブルの経験が少なくても)、常に的確な判断でトラブルを解決する人もいます。こういう人は頭が良いんですね。これが理想なのかもしれませんが、こればかりは勉強をしたからといって身につくものではありません。天性の素質のようなものです。

話はそれますが、私は体が硬いので、前屈をした時に手を床につけようと思ったら、風呂上がりのストレッチをかなり長い期間続けなければなりません。でも、何もしなくても手のひらが床にベッタリつく人もいます。どの世界にも、目指すところまでたどり着くのに「相当な努力を要する人と、何の努力もしなくていい人」はいるものです。

何だか話がいろいろな方向に行ってしまいましたが、自分としても結論の出ないテーマなので、ご了承ください…


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。