芋煮はしましたか？

仙台では、秋になると河原の至るところで「芋煮会」が行われます。

「芋煮」は、里芋をメインに肉、こんにゃく、ねぎ、ごぼうなどを入れて作る鍋料理で、家族・友人・職場などのグループで集まって芋煮を食べる秋の恒例行事が「芋煮会」です。仙台市のある宮城県と、隣の山形県だけで根付いている風習です。

仙台での人気の芋煮会スポットに、牛越橋近くの広瀬通の河川敷がありますが、この近くにあるコンビニでは毎年秋になると、芋煮会用の薪(まき)が置かれます。

（2020年10月3日撮影）


以前は私の家の近くのコンビニにも秋になると薪が置かれていました。今は閉店してしまったのでもう見ることはできませんが…



今から17年前の秋、まだ私が仙台に転勤してきて数ヵ月後のことですが、家の近くの美容院に行ったら「芋煮はしましたか？」と言われました。春になると「花見はしましたか？」と言うのと同じように、仙台では秋になると挨拶代わりにこう言うんですね。

当時は「あ、いや、してませんけど…」と答えたと思いますが、仙台市民にとって秋に芋煮会をするのは当たり前なんでしょうね。私の職場は転勤族が多いので、芋煮会をやろうという話になった事はないのですが。