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ワインと泪と男と女 [雑記]

まだ私が東京勤務だった8年前の7月のある日、当時の上司と仕事で山梨まで行く事になりました。
実は、本来の山梨担当の同僚が仕事の都合でその商談にどうしても行けなかったため、私が代理として上司と一緒にその得意先に行くことになったのです。
なぜか、二人とも観光気分でしたね。(笑)
山梨に行く数少ない機会だったので、商談を終えてから東京に帰る前、上司が前から行きたいと思っていたというワイナリー(詳しくはこちら)と、桃の直売所に立ち寄ることにしました。

ワイナリーでは、上司が「一人暮らしを始めるお祝い」として、私にもワインを1本買ってくれました。

ちょうど私は翌8月から一人暮らしを始める事になってたんですよね。しかも、この頃私には彼女がいたので、「一人暮らしを始めたら、彼女と一緒に飲みなよ」とも言ってくれました。

そして、桃は自分用と、当時付き合っていた彼女の分を買いました。

山梨からの帰り、上司を家まで送ってから、私は会社に帰る前に彼女の家まで桃を届けに行きました。

…彼女と会ったのは、その時が最後でした。

まもなく、別れを告げられました。

1ヵ月後から始めた一人暮らしは、実に寂しいものになってしまいました。

上司に買ってもらったお祝いのワインは、「今度彼女が出来たら一緒に飲もう」と思って、一人で飲んだりせずに、取っておく事にしました。

結局そのワインは、開けることのないまま8年が過ぎました。

4年物のワインが、12年物になってしまいました。

さて、私がこのワインを開ける日は、いつになったら来るのでしょうか…

今度出来た彼女に、「私、ワインは苦手」と言われて結局一人で飲むことになったら笑えますよね。